「インスタントカンプー」や白粉を使わない化粧…ボリビアで琉舞に親しみやすく オンライン講座で髪結いや化粧学


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髪結いの指導を終え、化粧を学ぶ参加者=オキナワ移住地

 ボリビアで8月6日、ウチナー民間大使活動支援事業を活用した「琉球舞踊の髪結い・化粧を学ぶ講座」がオンラインで開かれた。琉球舞踊の初心者や経験者など9人が参加した。琉球舞踊柳清本流紋園順乃会で教師の嘉数奈々さん(25)=浦添市出身=が講師を務めた。

 ボリビアでも簡単に琉球舞踊が親しめるよう、インスタントカンプーを使った髪結い、白粉を使わない化粧を指導した。ボリビアでも代用できる道具の紹介もしながら、参加者は化粧の手順や眉の書き方、筆の使い方などを学んだ。

 参加者は「髪結いとメークは初めてだったので、うまくできなかった。もっと練習してうまくなりたい」「今までは誰かに髪結いとメークをやってもらっていた。自分でできるようになると琉球舞踊を踊るのがもっと楽しくなりそうで、実践するのが楽しみ」と感想を述べた。

 講師の嘉数さんは「参加者の熱心な姿を見て、もっと琉球舞踊について教えしたいという気持ちになった。最初は何でも難しいもの。子どもたちへのメークや髪結い、ご自身の稽古を頑張ってほしい。成長した皆さんとお会いできる機会を楽しみにしています」と、期待を込めた激励の言葉を送った。

 ボリビアでは、三線やエイサーの活動が活発な一方で、琉球舞踊は指導者や担い手の不足が課題となっている。そのため、ウチナー民間大使活動支援事業を活用して、琉球舞踊の継承・普及、指導者育成を目的に講座を実施した。

 参加者らは今後、イベントなどに出演する演者への髪結い・メークの実践を通して技術の習得を目指す。

(安里三奈美通信員)