2022年1~8月末の水難事故は67件で、過去10年間の同期比で最多になることが28日までに、県警のまとめで分かった。県警地域課は「海や川では一瞬の気の緩みが事故につながる。危険な場所を確認するなど、安全に遊んでほしい」と注意喚起した。
過去10年間の1~8月に発生した水難事故は、21年(64件)が2番目に多く、次に17年(57件)、19年(54件)と続いた。
最多となった67件のうち、被害者の内訳は県民が37件、観光客は27件、米軍関係者は3件だった。行為別で見ると、最多はシュノーケル17件で、次に魚捕りが14件、ダイビングと遊泳中がそれぞれ7件が続いた。
死者は最多が21年の34人で、次に19年の28人だった。22年と16年が27人と続き、20年は25人だった。22年の27人のうち、県民が13人だった。一方、観光客は14人と県民を上回った。
8月にはライフジャケットを着けずに、シュノーケルをしていた人の事故が目立った。浦添市港川の海岸でシュノーケルとフィンを付けた50代の男性がうつぶせの状態で浮いているのを、家族が発見した。心肺停止の状態で発見され、病院で死亡が確認された。
また同月、座間味村阿嘉島のビーチでシュノーケルをしていた20代男性が海中で心肺停止の状態で発見された。
7月には、人気漫画「遊☆戯☆王」の作者の男性(60)=東京都=が名護市安和の海岸沖でうつぶせの状態で発見され、死亡が確認された。いずれもライフジャケットは未着用だった。
県警は「遊泳する際はライフジャケットの着用や天候と体調の把握など、安全を第一に考えてレジャーを楽しんでほしい」と呼びかけた。
(友寄開)