サンエーの8月中間決算、増収増益 衣料・外食が好調


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 サンエー(宜野湾市、新城健太郎社長)は5日、2022年8月中間連結決算を発表した。売上高とテナント収入などを合わせた営業収益は、会社設立以来初の減収となった昨年の反動増で前年同期比3・8%増の1068億3600万円だった。行動制限が緩和され、衣料品と外食の売り上げが伸びたことから、経常利益は同21・6%増の58億1300万円と増収増益だった。純利益は同19・7%増の38億1700万円。

 部門別の売上高(既存店ベース)は、売り上げの6割を占める食料品が同1・9%増の608億1300万円、家電やドラッグストアなどの住居関連用品が同3・3%増の295億1200万円、衣料品が同11・6%増の61億8700万円、外食が同34・3%の38億2800万円だった。利益率の高い衣料品と外食の売り上げが伸びたことで、粗利率は31・2%に上昇した。直営のコンビニエンスストア2店舗は同6・2%増の1億2200万円だった。

 新城社長は「昨年、おととしと売り上げが高かった食料品も前年を上回っていることが底堅さにつながった。大型店の集客力が非常に効果的だった」と上半期を総括した。下半期については「コロナの感染が落ち着き、観光客が戻ってくるのはプラス要因だが、物価高、光熱費の高騰があり、上半期ほど好調にはいかない」とし、通期の業績予想は修正しなかった。 (玉城江梨子)