琉球銀行(川上康頭取)はこのほど、初の統合報告書をまとめた。従来の「ディスクロージャー」(情報開示)として報告する財務資料に加え、環境や地域社会に関する持続可能性への取り組み、経営戦略といった非財務資料を新たに盛り込み、琉銀の企業価値を投資家や県民に向けてアピールしている。
報告書は電子書籍で全62ページ。川上頭取が8ページにわたり琉銀の強みや果たすべき役割などに言及するトップメッセージから始まり、マテリアリティ(重要課題)の設定や実現への取り組み、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)低減への対応などを公開している。
また、琉銀の歴史や人材育成方針、従業員座談会やCSR(企業の社会的責任)活動も紹介しており、機関投資家や顧客だけでなく、学生向けの就職活動用の資料など幅広い活用を見込む。現在は電子書籍のみだが、今後1500部ほど発行し、顧客らへの配布を検討している。
(小波津智也)