生活時間の配分や自由時間の過ごし方を調べた2021年の社会生活基本調査の結果をみると、家事や余暇などに費やした時間が分かる。県内の全年代の1日の家事関連時間は女性は3時間28分で、男性は4分の1程度の53分だった。男女の差は2時間35分の大きな開きがあった。ここ20年の傾向をみると、男性は微増しているが、女性はほぼ横ばいだ。男女の差は少しずつ縮まりつつあるが、依然として大きな差がある。
全国調査の家事関連時間は女性は3時間24分、男性は51分だった。男女の差は2時間33分で、男女に開きがあるのは全国的傾向と言える。
過去1年間に「旅行・行楽」を行った県民は31.1%にとどまり、全国最下位だった。全国平均は49.5%。沖縄は11、16年の調査でも全国最下位だった。
沖縄は新型コロナウイルスの感染拡大が長期に及んだことから外出自粛の期間が長引いたことに加え、離島県のため本土と比べて旅行しづらい環境にあることが影響したとみられる。
「趣味・娯楽」を行った県民の割合は80.0%で全国45位だった。全国平均は86.3%。種類別では男女ともに「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」が最も高く、次いで「映画館以外での映画鑑賞」、「スマートフォン・家庭用ゲーム機などによるゲーム」が続いた。
スマートフォン・パソコンの使用率は男性で前回比23.9ポイント増の77.3%、女性で同20.7ポイント増の75.7%と大幅に増えた。10~64歳は男女ともに70%を超えた。
一方、全世代を対象とした時間の使い方では「睡眠」は前回調査から20分増の8時間1分で、「仕事」は同8分減って3時間35分だった。
(梅田正覚)