女性の就労支援へIT関連人材を育成 沖縄・糸満市が講座 「稼ぐ力」向上目指す


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 沖縄県糸満市は、市内の成人女性を対象にIT関連人材を育成し就労を支援する「糸満でじたる女子プロジェクト」を11月から開始する。第1期生の定員は30人で受講料は無料。講座を通じて技術を養成することで女性の精神的、経済的自立を促進し、稼ぐ力の向上を目指す。

 女性のIT人材育成に取り組むMAIA(東京、月田有香社長)が受託する。同社は低所得者らに小口融資するグラミン日本、IT企業のSAPジャパンと「でじたる女子活躍推進コンソーシアム」を設立。テレワークができる柔軟な労働環境を生かすことで、技術があれば地方在住でも高単価の業務を請け負うことができるようにし、女性活躍のみならず地域の活性化を図る。これまでパソコンを触ったこともない人も含めた幅広い人材を募り、業界の需要の高い技術の習得機会を提供する。

 第1期の受講期間は11月~2023年2月の約3カ月半。受講生はその後の認定試験に合格すれば、キャリアカウンセリングを経て業務の紹介を受けることができる。

 糸満市の担当者は「困窮するシングルマザーらからデジタル人材を育成して就労を支援し、経済的自立を促進したい」と話した。

 問い合わせは098(840)8122。

(小波津智也)