PFOS血中濃度、死亡リスクと相関 高濃度なら1.57倍 米CDCのデータ分析


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 発がん性などのリスクが指摘され「PFAS」と総称される有機フッ素化合物のうち、「PFOS」について、血中濃度が高い人は死亡リスクが上がるという統計が発表された。米国疾病予防センター(CDC)による疫学追跡調査「全米健康・栄養調査(NHANES)」のデータを研究医らが分析したところ、PFOSの血中濃度が高いグループは低いグループに比べ、心疾患やがんなどあらゆる死因を合わせた死亡リスクが1・57倍高かった。

 論文は米ハーバード大医科大学院や中国四川大の西中国病院の研究医らのグループが今年6月に公開した。内閣府食品安全委員会も論文の概要を日本語訳し、ホームページで公開している。

 1999年から2014年に調査した18歳以上の米国在住者1万1747人の血中成分などのデータに基づき、15年12月末まで追跡調査した。調査期間中の死亡者は1251人いた。
 (島袋良太)