【相関図あり】翁長前知事の次男と側近…那覇市長選の対立構図の特徴は?


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
(左)翁長雄治氏 (右)知念覚氏

 23日投開票の沖縄県那覇市長選が16日に告示され、選挙戦の幕が上がった。無所属新人で前県議の翁長雄治氏(35)=共産、立民、社民、社大、れいわ、にぬふぁぶし推薦=と、無所属新人で前副市長の知念覚氏(59)=自民、公明推薦=の一騎打ちとなる見通しだ。県全体にも大きな影響を及ぼす県都・那覇市の今後のかじ取り役を選ぶ重要な選挙で、経済振興や子育て・教育環境整備、基地問題などへの対応を巡り、激しい選挙戦が予想される。(’22那覇市長選取材班)

>>【まとめてチェック】那覇市長選のニュース


 

 今回の那覇市長選は、「オール沖縄」勢と自公勢の対立という従来の構図を軸としつつも、オール沖縄の支援を受けてきた城間幹子市長が自公候補の支援を表明したことなどで複雑化している。

 オール沖縄が擁立した翁長雄治氏には国政野党を中心とした政党・団体のほか、連合沖縄などが推薦しており、知事選での玉城デニー氏の支援枠組みを維持する。城間氏が知念氏支持を表明したことで、城間市政の後継の立場は取れなくなった。一方で選挙戦では、城間市政の与党市議団が実働部隊となる。玉城氏も選対本部長として全面的に支援する。

 知念覚氏は政権与党の自民、公明から推薦を受け、経済界も支援する。陣営は自民組織と、安慶田光男元副知事らが実質的に取り仕切る後援会組織の2本柱の体制を取っている。後援会組織が自公と距離を置く勢力と知念氏をつなぐ役割を担い、知事選に第三局の立場で出馬した下地幹郎氏のグループや参政党、城間氏と支援枠組みを広げた形だ。

【関連記事】

▼【動画あり】翁長氏、知念氏が第一声 選挙戦がスタート 那覇市長選告示

▼那覇市長選 選対責任者に聞く 訴えたいこと、当選ラインをどう見る?

▼那覇市の課題をまとめて振り返り

▼7万5000票が当選の目安に<データで見る那覇市長選>