「沖縄にいて良かった。沖縄の大学からでもプロ目指せる」仲地、即戦力へ名乗り 中日1位指名・プロ野球ドラフト


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
中日ドラゴンズから1位指名を受け、チームメートから祝福される仲地礼亜投手=20日午後7時ごろ、那覇市の沖縄大学(大城直也撮影)

 県内大学から初めてのドラフト指名、しかも1位という最高の評価に、沖縄大学の右腕・仲地礼亜は「1年目からしっかり活躍できる投手になる」と即戦力へ名乗りを上げた。最速151キロの直球と縦に落ちるスライダーが持ち味だ。大学3年生の春、第70回全日本大学野球選手権大会で好投し、プロへの道を切り開いた。「勝てる投手になって、野球をやっている人の目標になりたい」と決意を新たにした。

 大学入学当初はプロを意識していなかったという。転機となったのは全日本選手権だった。3年生の先発エースとしてマウンドに上がった。チームは敗れたものの、8回を被安打6、8奪三振、1失点(自責点0)と好投した。

 「足りないことが多かった」と感じた一方で、全国でも通用するという手応えをつかんだ。社会人チームから声が掛かる中で「プロ一本」と決心した。周囲の支えもあり、プロで戦うためのトレーニングにまい進し球速も上がった。直球を主体に「小さく曲がる変化球」を試すことで投球の切れが増したという。速球派から「変化球でやっていくタイプ」へ成長を遂げた。

 「いろいろな支えがあって(プロ入り)を決めることができた。沖縄にいて良かった。沖縄の大学からでもプロを目指せることを実証できたと思う。上を目指してくれる子が出てくれるとうれしい」。沖縄の球界に新たな歴史を刻み、プロの世界へと挑んでいく。
 (謝花史哲)


 なかち・れいあ 投手、右投げ右打ち。2001年2月15日生まれ、読谷村出身。177センチ、83キロ。古堅南小―古堅中―嘉手納高出。

 


プロ野球ドラフト 仲地が中日1位指名、沖縄県内の大学から初 金村は日ハム2位、平良は楽天5位