3年ぶりに奥武山公園、県立武道館での開催となった第46回沖縄の産業まつり。21日午前10時の開場と同時に、開催を待ちわびていた多くの人が来場した。出展企業はそれぞれの技術力や商品開発力の高さをアピールした。物品販売のブースには多くの人が訪れ、商品の説明を聞いたり、試食をしたりしながら商品を購入していた。感染対策のため、会場入り口が設置され、検温と消毒が実施された。
非食品部門では、最高賞に当たる県知事賞に琉球ガラス匠工房(恩納村)の「おんなブルー」が選ばれた。19歳だった1981年から琉球ガラスに関わってきた代表の松田英吉さん(60)は「40年間の技術を詰め込んだ商品で賞が取れたことはうれしい」と笑顔を見せた。
おんなブルーは、恩納村の美しい海をモチーフにした商品。琉球ガラスにグラデーションをつけるという難しい技法を採り入れ、水色や緑を基調に透明感を出した。
色だけではなく、リーフの岩肌の手触りや手作りの質感にもこだわり、オリジナルの型を使用。サンゴ礁に打たれ、泡立つ波を想起させるデザインにした。
審査では優れた技術とデザイン性が高く評価され、リゾート地である恩納村内のホテルでの展開に期待する声があったという。
販売価格は5500円(税込み)。売り上げの一部は恩納村が取り組む「サンゴ基金」に寄付している。21日の受賞あいさつで、松田さんは「おごることなく作品作りに精進したい」と語った。
(當山幸都)