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3年ぶりに奥武山公園、県立武道館での開催となった第46回沖縄の産業まつり。21日午前10時の開場と同時に、開催を待ちわびていた多くの人が来場した。出展企業はそれぞれの技術力や商品開発力の高さをアピールした。物品販売のブースには多くの人が訪れ、商品の説明を聞いたり、試食をしたりしながら商品を購入していた。感染対策のため、会場入り口が設置され、検温と消毒が実施された。
アーサの安里(北中城村、安里誠社長)は北中城産アーサと県産モズクを一緒に味わうことができる「もずくとアーサぞうすい」を開発し、食品部門で県知事賞を受賞した。
具材をカップに入れてお湯を注いで5分でできる手軽さと、モズクの食感と海を感じさせるほどよい塩味が特徴だ。水でも50分待つと食べることができ、災害時の保存食としても活用できる。
10年ほど前から北中城村内でアーサを生産し、乾燥アーサにして出荷している。新型コロナの影響でお土産需要がなくなり、売り上げが激減したことをきっかけに、「ほかにはない商品をつくろう」と開発に着手した。
完成まで約1年かかった。特に苦労したのはお米。フリーズドライの雑炊も考えたが、予算が合わずに断念し、炊いたお米を急速乾燥させた「アルファ化米」にたどり着いた。ネットで業者を探し、サンプルを手に入れ試行錯誤を重ねた。
商品名は認知度の高いモズクを先に出した。現在は県内の量販店で販売しているが「今後はネット販売もしたい」と意気込んだ。