甘く香ばしい多良間産黒糖のラム酒が誕生 蒸留時の廃液も発酵に再利用「サステナブルな製法を研究」 瑞穂酒造


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多良間島産黒糖を使用した「TARAMA ISLAND RUM(タラマアイランドラム)」

 瑞穂酒造(那覇市、玉那覇美佐子社長)はこのほど、多良間島産黒糖を使用したラム酒「TARAMA ISLAND RUM(タラマアイランドラム)」=写真=を開発した。県内8離島で生産される黒糖の特徴を生かし、ラム酒を製造するプロジェクトの第6弾。今回初めて、蒸留で発生する廃液を発酵などに再利用する製法を導入した。

 バナナや青リンゴ、桃に似た香味と、綿菓子やきな粉のような甘く香ばしい風味が特徴という。ラベルには多良間島の豊年祭「八月踊り」のモチーフを取り入れた。

 18日の発表会見で、同社製造部の仲里彬商品開発室長は、蒸留で生じる廃液を再利用したラム製法について「おそらく国内初。サステナブルな製法の研究を中長期的に続けたい」と説明した。

 41度、500ミリリットル入りで3630円(税込み)。限定800本で、産業まつりで先行販売し11月以降に各酒販店などで発売予定。

(當山幸都)