翁長氏、最後の訴え「子どもの権利守る」那覇市長選きょう投開票


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 23日投開票の沖縄県那覇市長選は、22日で7日間の選挙戦を終えた。一騎打ちで激しい選挙戦を展開してきた、無所属新人で前県議の翁長雄治氏(35)=共産、立民、社民、社大、れいわ、にぬふぁぶし推薦=と無所属新人で前副市長の知念覚氏(59)=自民、公明推薦=は、それぞれが掲げる県都那覇市の将来ビジョンを訴え、支持拡大に奔走してきた。両陣営は22日夕に打ち上げ式を開き、必勝を誓った。(’22那覇市長選取材班)


翁長氏の訴え

ガンバロー三唱で気勢を上げる翁長雄治氏(右から2人目)ら=22日午後6時18分、那覇市泉崎(大嶺雅俊撮影)

 子育て日本一の那覇市という大きなテーマをもって選挙戦を戦ってきた。(給食費など)無償化もするが、一番大切なことは私たち大人が子どもの人生、未来に責任を持つことだ。

 児童相談所の設置を公約した。県の中央児相は業務逼迫(ひっぱく)で十分な支援が行き届かない。中核市那覇市には児相を設置する義務があると思う。児相を設置する候補者が勝つことで、那覇の大人は子どもの権利を守る気概があると訴えたい。

 厳しい選挙戦だ。ただ、子どもに予算をかけることに否定的な市政をつくるわけにはいかない。若い人がチャレンジできる那覇市を翁長雄治につくらせて頂きたい。


応援弁士の声

若さと情熱を武器に

 照屋義実副知事 翁長雄志さんは自民党から共産党まで一緒になり政府にあらがおうとの信念を貫き通した。雄治さんはその崇高な生涯を息子として、若い政治家として間近で見続けた。若さは志や情熱があれば大きな武器になる。那覇市の建設、建白書の実現に大いに力を発揮してもらおう。
 

那覇の思い届けよう

 福山哲郎参院議員 雄治さんは父の遺志を継いで那覇市長選に挑戦している。(候補者の座右の銘の)「宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える」。運命が彼をこの選挙に押し出した。参院選、知事選、那覇市長選と3連勝し、沖縄、那覇の皆さんの気持ちを日本中に届けてほしい。
 

基地負担訴える矜持

 田村智子参院議員 立場の違いを超えたオール沖縄で、これほどの基地負担、沖縄の現実を政府は見てくれという思いこそ、沖縄の政治家が守り抜かなければならない矜持、政治姿勢ではないか。命懸けでこの矜持を守り抜いた(翁長雄志氏の)姿を刻む翁長雄治が県都の市長にふさわしい。
 

ビジョン素晴らしい

 山本太郎参院議員 翁長雄治さんのビジョンは多くの国会議員よりも熟成された素晴らしいものだ。対立候補の行政経験は素晴らしいが市民のためでなく官邸に忖度して使うならば毒にしかならない。子育てしやすくし市内でお金を循環させると、しっかり政策を訴えられる政治家は多くない。

 

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