サイバー攻撃に伴うシステム障害で図書の貸し出しを停止していた沖縄県那覇市立図書館は22日から一部の貸し出しを再開した。再開したのは中央、石嶺、繁多川の各図書館とまーいまーいNahaの図書室。準備が整い次第、来週中にも全8施設で貸し出しを再開する。
貸し出しは視聴覚資料を含む1人3点までで、約1週間ぶりの貸し出し再開となった。市寄宮の中央図書館では、22日午前から高齢者や親子連れなどが訪れ、手続きをした本を手にして図書館を後にしていた。同館ではこの日、約200人が本を借りた。市内在住の男性(71)は普段、シリーズものの歴史書などを借りているといい「図書館は情報源で(貸し出し停止は)不便だった」と再開を喜んだ。那覇市内に職場がある浦添市在住の50代女性は「早期に再開してよかった」と話した。
図書館サーバーへのサイバー攻撃時に図書館側で暗号化されていなかった長期延滞者のリストについて、氏名や年齢のほかに、住所や電話番号も含まれていたことが判明した。流出の有無は分かっていない。 (塚崎昇平)