プロ棋士と中学生が公開対局!見守る囲碁ファン、勝敗は… 県出身知念かおりさん「予想以上に強かった」


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てだこIGOフェスティバルで公開対局した囲碁棋士の知念かおりさん(写真中央)と松島中3年の坂下悠太さん(右)と、解説者の石嶺知子さん=22日、浦添市のてだこホール小ホール

 美ら島おきなわ文化祭2022の一環で22日、「てだこIGOフェスティバル」(主催・沖縄県浦添市、県囲碁連盟など)が浦添市のてだこホール小ホールを主会場に始まった。23日まで。宮古島市出身の囲碁棋士・知念かおりさんが県内中学生代表の坂下悠太さん(松島中3年)と公開対局したほか、浦添市出身の映画監督、東盛直道さんが手掛けた映画「ファイティング!~学生囲碁交流戦」の上映があった。

 公開対局は囲碁ファンら約110人が見守った。坂下さん側がハンディをもらう形となり、黒番の坂下さんが2子置いて、白番の知念さんの先手で始まった。舞台脇では囲碁棋士の梅木英さんとアマ六段の石嶺知子さんが対局を解説した。

 序盤は黒番が優勢だったが途中から白番が上辺で盛り返し、形勢は白番知念さんが有利になった。終盤に入り制限時間の1時間半に達し、打ち掛けで中断した。勝敗は決まらなかった。

 対局を終えて知念さんは「予想以上に強く、勝敗がはっきりするまで進まなかった」と振り返った。坂下さんは「相手の手に反発できず押されてしまった。平常心で対局できて、とてもいい経験になった」と話した。

 IGOフェスティバルは23日、クラス別囲碁大会と全日本視覚障がい者囲碁大会が開かれる。

(高江洲洋子)