「会えてよかった」ブラジル県系のレジ―ナさんとラリサさん、ルーツの東村訪ね親戚らと交流


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カチャーシーを踊る(前列左から)レジーナ・ハルヨ・ミヤシロ・ヤマダさん、東村の比嘉鶴見教育長、ラリサ・サユミ・ミヤシロさんら=22日、東村平良

 【東】31日開幕の世界のウチナーンチュ大会まで1週間。ともにブラジル国籍で、親戚筋に当たる県系4世、レジーナ・ハルヨ・ミヤシロ・ヤマダさん(53)と県系3世のラリサ・サユミ・ミヤシロさん(31)が22日、ルーツがある東村平良を訪問した。平良地区公民館には親戚ら30人が集い交流会を開催。「会えて本当によかった」と絆を確認した。

 レジーナさんとラリサさんは東村出身の宮城学次郎さんを共通の祖先に持つ。学次郎さんの子孫が移民した。祖父母から「沖縄に帰りたい」と聞かされていたというレジーナさん。宮城家の門中墓を訪問し持参した祖父母の香炉の灰をまいた。感動し涙を流したという。ラリサさんの祖父は1歳の時に移民。直前に撮影したとみられる平良の拝所とノロ殿内前の集合写真には幼い祖父の姿があった。ラリサさんらは同じ場所を訪ねた。

 今回、親戚とつなぐ役割を担ったのは同じ門中の大城みゆきさん(56)。父・石原武則さん=故人=がブラジルに住む親族ともつながりを大事にしていたという。同じ門中の宮城満さん(79)は「武則さんがいなければ2人に出会うことはできなかった」と語る。

 交流会にはレジーナさんの叔母に当たる宮城初子さん(65)も参加。昔の写真や家系図を眺めながら歴史を振り返った。ラリサさんは「こんなに多くの人が集まってくれるとは思わなかった。幸せな思い」と語った。レジーナさんは「ファミリーだー。とても温かい気持ちになった」と感慨深そうに語った。
 (長嶺晃太朗)

レジーナさんとラリサさんらとの交流会を開いた親戚、地域住民ら