アルベルト城間さんが中学校でライブ ペルーの歴史、文化も紹介 豊見城・伊良波中


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
伊良波中学校の生徒に向けて「片手に三線を」などを歌うアルベルト城間さん(左)=24日、豊見城市の同校体育館

 【豊見城】31日に開幕する第7回世界のウチナーンチュ大会への関心を高めようと、ミュージシャンのアルベルト城間さん(ペルー出身、県系3世)のミニライブが24日、豊見城市立伊良波中学校体育館で開かれた。アルベルトさんがギターで代表曲「勝利のうた」や「片手に三線を」を歌い上げると、約310人の1年生や教職員は手拍子をしてリズムに乗った。

 アルベルトさんの祖父母は名護市屋我地出身で、移民としてペルーに渡った。アルベルトさんもペルーで育ち20歳で日本に来た。生徒たちに移民やペルーの歴史、文化などを伝えながら「皆さんもこれからハッピーなことばかりではないかもしれないが、いろんなことに挑戦して頑張ってほしい」と語りかけ「コンドルは飛んでいく」などの歌を披露した。

 アルベルトさんをまっすぐ見詰め、歌に聴き入っていた児童(12)は「学校に来てくれてうれしい。優しい歌声だった。いつか自分も海外に行って沖縄のことを広めたい」とライブを堪能した様子だった。

 (照屋大哲)