「沖縄を学びたい」ペルー出身の県系4世・宮城さん、エイサー習得にも意欲 沖縄市が3年ぶり県系子弟研修


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 【沖縄】世界のウチナーンチュ大会を前に、沖縄市はペルー出身で沖縄市にルーツのある県系4世、宮城津波古ダニーさん(22)を市海外移住者子弟研修生として受け入れている。新型コロナの感染拡大で、沖縄市は子弟の受け入れを中止していたが3年ぶりに再開した。宮城さんは20日、市役所に桑江朝千夫市長を訪れて意気込みを語った。11月末まで滞在する。

海外移住者子弟研修生としてペルーから来沖し、沖縄市に滞在する宮城津波古ダニーさん(左から4人目)=20日、沖縄市役所

 宮城さんはペルーで工業デザインを学ぶ大学2年生。日系人学校に通っていたこともあり、日本の文化にも触れてきた。日本と沖縄に訪れるのは初という。「沖縄と日本のことを学びたい。ぜひ教えてほしい」と、練習してきた日本語で話した。

 滞在中は日本語研修や中学校への出前講座、イベント参加など忙しい日々を過ごすことになる。また毎週、久保田公民館でエイサーや三線など芸能も学ぶ予定だ。「いろいろな場所に行って、多くの人と出会いたい」と笑顔で話した。(石井恵理菜)