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月に1度、オンラインで知り合った県系人が沖縄の歴史や文化について語り合うポッドキャストがある。「イチャリバチョーデー(Ichariba Choodee)」は次世代にウチナーンチュのアイデンティティーを継承しようと、2021年に配信が始まった。
ホストの一人、国久エリカさん(31)はハワイ州ホノルル出身の県系4世だ。ハワイは県系人が多く、多様なルーツがあって当然だと思っていた。だが5年前に移住したオレゴン州で、アジア系でマイノリティーに属する自分を認識し、自身のアイデンティティーを問うようになる。
20年は新型コロナウイルス感染が拡大し、米国では市民の外出が制限された。国久さんはつながりを求めてさまざまなオンライン講座を受けるうちに、「沖縄や家族の歴史について知りたい」と思い始める。次第に「県系人コミュニティーの輪を広げるため、または自分と同様に沖縄について知りたいと思う人のために何ができるか」と考えるようになった。
21年3月、オンラインで出会った沖縄へ思いを寄せる県系人4人とポッドキャストを立ち上げた。沖縄に関する自らの経験や知り得た情報を基に、ゲストとウチナーグチや文化について語り合う。リスナーからは「英語で沖縄の情報が得られるのはうれしい」と好評だ。
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同時期に「Shimanchu Pen Pals(島人ペンパルズ)」も始めた。世界中のウチナーンチュから参加を募り、参加者同士で文通する仕組みで、次回は11月以降の実施予定。
国久さんは現在、紅型について学ぶため県内に留学中だ。来沖も、ウチナーンチュ大会への参加も初めて。「多くの人に出会い、ウチナーンチュとしての誇りを分かち合うのが楽しみ」と語った。
(比嘉璃子)
<プロフィル>
くにひさ・えりか 1990年11月11日生まれ、ハワイ州ホノルル出身。フリーランスのグラフィックデザイナーとして、雑誌のデザイン編集やロゴ作成などを手掛ける。2022年9月末から半年間、県費留学生として沖縄に滞在中。