「これぞペルーよ!」沖縄市で県系3世、4世らが結集 踊りやグルメで文化交流


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「大会は『これぞペルーよ!』って弾けたくなる」という外間アンドレアさん(左)と新垣マヌエルさん(右)=23日、沖縄市のコザミュージックタウン

 【沖縄】沖縄県沖縄市のコザミュージックタウンで23日、「世界のウチナーンチュ大会in沖縄市~ただいま!おかえり!~」が開催された。運営したコザインターナショナルプラザのスタッフ玉城かおりさんは「雨でもこんなに多くの人が来てくれてうれしい」と大会への関心の高まりを喜んだ。

 ステージを彩ったペルーダンスLaTiDoS(ラティドス)のダンサー外間アンドレアさんは日系4世。「ペルーで得たものをみんなに伝えられたら」と文化を共有する楽しさを述べた。また、アイデンティティーの確立について悩んだことや、他国の人との交流を経て気付いたことに触れ「何人(なにじん)でもいい。両方(の文化)を持っていていい。それぞれを知っている範囲で楽しめたら、ウチナーンチュ大会はもっと楽しめる」と語った。カホーン奏者の新垣マヌエルさんは3世。いつも大会に来ていた親戚30人は、新型コロナウイルスの影響で15人ほどに減るという。

 ペルー料理店「TUS AMIGOS(トゥスアミーゴス)」は開業30年。オーナーの屋嘉比ジュリオさんは日系2世の74歳。「大会は上等。友達も来るので楽しい。今回も参加する」と話した。人気商品ミートチーズを初めて食べたアブリーシャ妃伝子(ひでこ)さんは「おいしいけど大きさにびっくり。お漬物が食べたくなる。やっぱり日本人なんだ」と自文化に思い至り、にこやかに笑った。

 中南米の楽器を使用したワークショップもあり、参加した人は年齢を問わず楽しいひと時を過ごした。

(鈴木千聡通信員)