9月の沖縄景況「緩やかに持ち直し」 4カ月連続で判断維持 おきぎん経済研


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 おきぎん経済研究所(東川平信雄社長)は10月28日、9月の沖縄県内景況を発表した。新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐ下で景況は「緩やかに持ち直している」と判断した。個人消費や観光関連の回復基調が続いていることなどから、6月の上方修正から4カ月連続で判断を維持した。

 【消費】スーパー売上高(全店ベース)は0・2%増と4カ月連続で前年同月を上回った。緊急事態宣言下にあった前年の反動などが影響した。

 【建設】公共工事請負金額は前年同月比45・5%減の293億4700万円で2カ月ぶりに減少に転じた。生コンとセメントの出荷量は4カ月ぶりに前年同月を下回った。新設住宅着工戸数は、前年同月比25・4%増で3カ月ぶりに前年同月を上回った。

 【観光】入域観光客数は前年同月の2・4倍、県内15カ所の観光施設入場者数は同8・3倍と7カ月連続で前年同月を上回った。台風の影響でキャンセルがあったものの、ホテル稼働率は前年の反動増や旅行需要回復により改善している。

(與那覇智早)