「興奮して声が震える」沖縄県立図書館のルーツ調査で親戚発見 ハワイ県系3世のパールさん


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沖縄の地図を見てルーツがあるうるま市宮城島の位置にシールを貼るパールさん=10月30日、那覇市の県立図書館

 第7回世界のウチナーンチュ大会に合わせ、県立図書館が実施しているルーツ調査サービスで、ハワイ出身の県系3世パール・ハルコさん(79)がうるま市宮城島に住む親戚を見つけた。パールさんは息子のランスさん(51)と10月30日、那覇市の県立図書館を訪ね、歓喜の声を上げた。

 パールさんの祖父母は1907年にハワイへ移民。パイナップル栽培で生計を立てた。祖父母は生前、沖縄のことについて語らず、パールさんは祖父が「桃原」、祖母が「上原」の出身であること以外分からなかった。

 パールさんは10年ほど前から自身のルーツに興味を持ち、調べ始めた。今年、県立図書館に調査を依頼。図書館は情報を基に調べ、パールさんの祖父がうるま市宮城島の桃原出身と突き止めた。図書館は地元公民館などの協力を得て、親戚も探した。

 パールさんは親戚と連絡を取り、会う約束も取り付けた。「ここに来るまで見つかるとは思っていなかった。興奮して声が震えている」と喜んだ。
 (稲福政俊)