玉城デニー知事は2日、世界のウチナーンチュ大会に合わせて来県中の海外県人会長5氏と県庁で相次いで面談した。同じウチナーンチュとして経済的なつながりや沖縄文化を次代にどう継承していくかなど、交流促進や今後の課題などについて意見交換した。
ボリビア沖縄県人会の比嘉徹会長は、同国のオキナワ移住地で生産された作物の輸出を通じて同地と沖縄の経済活性化などを目指す「Okinawa to 沖縄プロジェクト」について「県とのつながりを太くやっていきたい」と意気込んだ。
アルゼンチンの在亜沖縄県人連合会の金城ラファエル会長は、アルゼンチンから沖縄への留学生について「アルゼンチンの沖縄コミュニティーに、沖縄の文化を広げていくことができる」として、受け入れ人数を増やすよう要望した。
ブラジル沖縄県人会の髙良律正会長は、沖縄の文化に対して若年層の興味が薄い点を課題として挙げた。その上で「沖縄の文化をどのように伝えていくかという課題を解決するためには、それを教える人が必要だ」と訴え、文化を伝える「先生」の育成について、玉城知事に協力を求めた。
このほか北米沖縄県人会のエドワード・神谷会長と、ペルー沖縄県人会の小橋川ラウル会長も面談した。 (武井悠)