カチャーシー共に舞い、ウチナーンチュの絆と文化を共有 沖縄県内の各市町村が歓迎 世界のウチナーンチュ大会


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
舞台アトラクションを楽しんだ後、カチャーシーを踊る参加者ら=2日夜、沖縄市のコザ・ミュージックタウン音市場(ジャン松元撮影)

 第7回世界のウチナーンチュ大会に関連し、那覇市や恩納村など県内17市町村は2日、各地でルーツのある県系人を招き、「おかえり」の思いを込めた歓迎レセプションを開催した。参加者はバスで地域を回ったりPR動画を鑑賞したりして、ふるさとの歴史の息吹を感じた。久しぶりの親類との再会では胸を熱くし、ぎゅっと手を握り合った。県系人らは自分のルーツを改めて見つめ、地域の出迎えを喜んだ。 

 島を思う絆が、海を越え世界に広がっていく。第7回世界のウチナーンチュ大会のために来県した県系人を歓迎しようと、各地で歓迎レセプションが開かれた。沖縄市のミュージックタウンには、市にルーツを持つ12カ国73人の県系人や、その親族らが詰めかけ、芸能鑑賞や沖縄料理を楽しんだ。

 レセプションは「かぎやで風」で幕開け。泡瀬京太郎も披露された。久しぶりの沖縄の伝統芸能に触れた県系人たちは、目に焼き付けるように見入り、写真や動画撮影に夢中になった。

 ペルーから来た県系4世のアギーレ比嘉アイダさん(51)は、初来日。「祖母から聞いていた文化や教えてくれた料理など、いろいろなことに沖縄で再会できた」と笑顔で話した。ペルーから来た3世の島袋マルコスさん(45)は、3年ぶりに来県した。「沖縄の人の絆は世界どこに行っても強い。祖先がペルーに持って行った文化を絶やさずにいたい」と、気持ちを新たにした。最後は全員でカチャーシーを舞い、締めくくった。

 北谷町は町内の歴史施設や美浜アメリカンビレッジなどを視察するツアーを実施し、参加した52人は故郷の歴史と変化を肌で感じた。

 那覇市の歓迎会ではブラジルから訪れたシンガー・ソングライターで研究者のヴィクトル金城さんが歌を披露し、会場を盛り上げた。豊見城市の歓迎会では、海外から参加した県系人と市民が共にカチャーシーを踊り親睦を深めた。恩納村では「世界のウンナンチュ大会歓迎交流会」をリザンシーパークホテル谷茶ベイで開催し、海外から15人を迎えた。
 (石井恵理菜)