沖縄の「門中墓」に世界のウチナーンチュの反応は? 糸満ルーツの県系人ら40人が市内巡る


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ガイドの話に時々驚いた表情をしつつ、質問もするなど興味津々な県系人ら=2日、糸満市の幸地腹・赤比儀腹両門中墓

 【糸満】糸満市にルーツのある県系人約40人が2日、市内にある県内最大級の共同墓「幸地腹(こうちばら)・赤比儀腹(あかひぎばら)両門中墓」を見学した。世界のウチナーンチュ大会で帰郷した糸満出身者を歓迎するため市が企画したツアーで、白銀堂など市内の名所を案内した。

 初めて門中墓を見る人も多く、ガイドの説明に聞き入った。一通り説明が終わると「奥の小さな建物は何」「結婚しない女性は入れるの」など質問が飛び交った。墓の前で手を合わせたり、写真を撮ったりする人もいた。

 ハワイ県系3世の玉城シャーリーさん(50)は「『親より先立ってはならない』との教えから、事故や病気で亡くなった子どもたちの遺体を安置する場所があることに感動した。映画『洗骨』を思い出した」と話した。

 夜は市内のホテルで海外の市出身者約80人を招き、歓迎会が開かれた。
 (比嘉璃子)