1日に亡くなった音楽家の普久原恒勇さんの告別式が3日、うるま市のセレモニー中頭で営まれた。約千人が訪れ、別れを惜しんだ。
あいさつした長男の朝教さんは「生前の父は厳しさ、優しさもありユーモアにあふれる、そして自由な人だった。それらを支えていたのは音楽への情熱だったと思う」と語った。
会場には若い頃の普久原さんの写真が映され、楽曲も流された。木版画家の名嘉睦稔さんは「普久原さんは『生きるところまで生きて、パタッと死ぬからな』と言っていた通りだったのでびっくりした。天才を失った。ひとつ、また時代が終わった気がする」と涙目で話した。
「ヘイ!二才達(にーせーたー)」などの作品を愛唱し、ここ5年ほどの親交の中で「豊年音頭~スローバージョン~」などの楽曲提供も受けてきた、ボーカルグループ「おから」の前川佳央さん、田里直樹さん、たさとしのぶさんは「もっと話を聞きたかった。とても寂しいです」と声を落とした。 (田中芳)