「えいっ」のかけ声と空手着のこすれる音 青空の沖縄・国際通りに響く「空手の日」記念で2000人が一斉演武 国籍、流派を超え


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力強い演武を披露する「空手記念演武祭」の参加者ら=3日午後、那覇市の国際通り(喜瀨守昭撮影)

 10月25日の空手の日に合わせた記念演武祭(沖縄県、県議会、沖縄伝統空手道振興会主催)が3日、那覇市の国際通りで開かれた。国際通りでの一斉演武は3年ぶり。空手家約2千人は熱のこもった型を披露した。

 全沖縄空手道連盟の池宮城政明会長による号令で一斉演武が行われ「普及型Ⅰ」を披露した。年齢、性別、国籍、流派を超えた空手家たちの「えい」との掛け声、空手着のこすれる音が青空に響いた。

 初参加した邑上(むらかみ)鳳叶さん(7)は大人数での演武に「緊張した」というが「間違えないで練習通りできた」と初舞台で堂々と演武。母の英里香さん(49)は「成長を見られて良かった。感慨深い」と間近で見守った。

 宮治萌佳さん(24)=東京都=は初めて空手の演武を見た。「沖縄が空手発祥の地だと初めて知った。暑いのに小さい子も忍耐強くてすごい」と見入っていた。 (金盛文香)