「ウチナーンチュぬ宝 うちなーぐちの重要性とは何か」と題したパネルディスカッションでは、言語がアイデンティティーや文化の礎になっていることを確認した。ウチナーグチを話せる人が14%しかいないことに危機感を示し、日常的に使う環境を作るために行政や県民が一丸となって取り組んでいく必要があるとした。フロアからはウチナーグチを第2公用語にする提案もあった。
ブラジル県系移民3世の上間明さん、ブラジル県系移民2世の比嘉哲夫さんはユーチューブにウチナーグチチャンネルを作って発信することを提案した。
しまくとぅば連絡協議会のあらぐしく米子副会長はハワイや英ウェールズの言語復興の取り組みを紹介した。
国立劇場おきなわ運営財団の玉城満常務理事兼事務局長は、お笑い番組でウチナーグチを使ったときに年長者から「違う」と言われたことを挙げ、「これが一番問題。言葉は生きている。時代で変わっていくもの」とした。
比嘉徹ボリビア県人会長、県沖縄語普及協議会の国吉朝政会長、しまくとぅば連絡協議会の名嘉山秀信会長も登壇した。上江洲仁吉WUB沖縄会長が進行した。議論は全てウチナーグチで行われた。
(玉城江梨子)