台湾客歓迎、知名度に課題 「悠遊カード」県内2300カ所対応 店員不慣れ、決済に時間


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「悠遊カード」の県内での使用が始まった=7日、本部町の沖縄美ら海水族館 (提供)

 台湾で広く浸透している電子マネー「悠遊(ゆうゆう)カード」の県内での使用が7日に始まった。県内観光地の売店など約2300カ所でカードに対応した決済システムを導入しており、台湾から沖縄を訪れた観光客から喜ぶ声が聞かれた。ただ、悠遊カードは県内での認知度がまだ低く、決済の際に店員が戸惑うなど、課題も残る。

 10月に那覇との直行便が再開された後、沖縄ツアーを企画した旅行会社・台湾彭大旅遊の彭國豪(ペンクオハオ)社長は、名護市の道の駅許田や本部町の沖縄美ら海水族館内などで試験的に使用した。

 彭社長は「悠遊カードで決済できるのはとても便利だった。ただ、沖縄では広く知られていないため、店員に同カードで決済できることを説明するだけで時間がかかった」と述べた。その上で「今後、台湾人客がよりスムーズに決済できるよう、(県内での)カードの知名度を上げる必要がある」と提言した。 (呉俐君)