県内非IT事業者向け(推進事例)のDX推進部門総合グランプリに、くみき(与那原町、平安山英克社長)の「自動操舵システム」が選出された。畑の面積などをデータ化することで、収穫量の安定化を図る。
サトウキビは左右に倒れながら2~3メートルほどに成長する。そのため、目視では畝の場所が分からなくなり、これまでは収穫機の運転手の技術と経験で畝の位置を推測し、収穫を行っていた。
収穫する位置や高さがずれてしまうと、十分な長さのサトウキビが収穫できず、収穫量が不安定になる。近年は農家の高齢化や若い担い手の不足などが重なり、経験豊富な人材の確保が難しくなっているという。
同システムを、サトウキビを植える際のトラクターに取りつけることで、GPSを用いて植えた場所や畝の位置を登録する。システムが自動運転を行うため、収穫する運転手の経験にかかわらず、安定した収穫量を得ることができる。
くみき営業部の玉城豊部長は「労力低減とスピードアップに2倍以上の効果がある。今後は別の農作物でも展開していきたい」と話した。
(與那覇智早)
県内最大のIT・DX展示商談会「リゾテック・エキスポ2022 インオキナワ」が17日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開幕した。「ちむぐくるDX!~デジタル・トランスフォーメーションの河を渡る」をテーマに、過去最多の157社が出展し、シンポジウムや各種セミナー、商談会が行われる。18日まで。