子どもたちに無償でタコライス提供 タウンプラザかねひで、「みらいチケット」導入 沖縄県内の大手小売で初


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タウンプラザかねひでで「みらいチケット」導入に取り組んだタコライスラバーズの山川宗徳代表理事(中央)と金秀商事の社員ら=4日、与那原町東浜のマリンプラザかねひで東浜市場

 【与那原】タコライスを無償で提供し、子どもの貧困解消に取り組む「みらいチケット」が4日、金秀商事(知念三也社長)が運営する「タウンプラザかねひで」で始まった。子どもたちの飢えをなくそうとタコライスラバーズ(山川宗徳代表理事)が実施するもので、県内の大手小売業では初の取り組みとなる。同日、与那原町東浜のマリンプラザかねひで東浜市場でチケット取り扱いのスタートセレモニーが行われた。

 みらいチケットは一部を除いて離島を含む県内全域の店舗で取り扱う。料金は税抜き328円。買い物などで訪れた客が、子どもたちを応援するメッセージを書き込み、チケットと共にタコライスの販売ブースのボードに貼る。

 子どもたちは、メッセージが記入されたチケットとタコライスをレジに提示することで受け取ることができ、感謝の言葉などを書き、ボードに貼る。

 チケットを使用できるのは12歳以下の子ども。無償提供するのはタコライスとオムライス。1店舗につき平均10食分を販売ブースに設ける。山川代表理事は「子どもにひもじい思いをさせない社会を作るため、県内全域に広めたい」と意気込んだ。
 (金城実倫)