キャラ「アノールくん」が登場!親子で外来トカゲ捕獲体験ツアー 那覇・漫湖公園


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グリーンアノールを捕獲するためのわなについて説明を受ける小学生ら=12日、那覇市の漫湖公園

 【那覇】国が特定外来生物に指定しているトカゲ「グリーンアノール」の生態を学び、防除の現状について知ってもらおうと、県自然保護課は12日、小学生らを対象に捕獲体験ツアーを開いた。親子ら8組19人は那覇市の漫湖公園の北岸・古波蔵側でわなを仕掛けた。

 グリーンアノールは那覇、豊見城での生息・繁殖が確認されている。

 県の防除事業に携わる島嶼(とうしょ)生物研究所の高橋美佳さんとキャラクター「アノールくん」がグリーンアノールの特徴、生態などをクイズを交えつつ分かりやすく解説した。参加者は、学んだ生態を踏まえて漫湖公園・古波蔵側で効果的に捕獲できそうな場所を探し、防除事業で使われている実物のわなを仕掛けていった。

 わなを仕掛けている途中、グリーンアノールの幼体1匹を捕まえた児童(8)=豊見城市立伊良波小3年=は、いとこらとツアーに参加した。3人は家で在来のトカゲ「アオカナヘビ」「オキナワキノボリトカゲ」を飼っているほか、豊見城総合公園でグリーンアノールを何度か捕まえたこともあるという。

 児童は「連れてきた人が悪くて、グリーンアノールは悪くない」と話す一方、「グリーンアノールがいると、アオカナヘビ、オキナワキノボリトカゲが減る。捕まえないといけないけれど、外来種だからと殺していいのか…。難しいけれど考えていきたい」と話した。
 (安里周悟)