沖縄のシングルマザーに向けたウェブデザイン就業プロジェクト「MOM FoR STAR(マム フォー スター)」が2023年4月から始まる3期目の参加者を募集している。
21年4月から始まった同プロジェクトは、SDGs(持続可能な開発目標)を推進する県内企業・団体のネットワークOKINAWA SDGsプロジェクト(OSP、事務局・琉球新報社、うむさんラボ)をきっかけに生まれた。
IT企業「レキサス」(うるま市)と「フォーデジット」(東京)、ひとり親やその子どもたちを支援する当事者団体の「しんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄」の3者が連携し、オリオンビール奨学財団(豊見城市)が実施する助成事業を活用した取り組み。
レキサスがママたちを雇用し、フォーデジットが1年間研修を実施して仕事を依頼する。研修中も給与を受け取ることができる。仕事や生活の悩みはふぉーらむが受け皿になる。「学ぶ」「働く」「つながる」の三つの活動を通して、ウェブデザイン未経験のシングルマザーがスキルを取得し、ウェブ業界で活躍できるまでをサポートする。これまでの取り組みが評価され、21年には同年度のグッドデザイン賞を受賞した。
現在までに1期生、2期生合わせて11人が学んできた。研修を終えたメンバーは実際にウェブ運用、制作業務に携わっている。
レキサスの山川伸夫さんは「ウェブに興味がある人だけでなく、そういうことに出合うことのなかった人でもチャレンジしキャリアが積める」とプロジェクトの意義を語り「プロジェクトを知って自分もチャレンジしてみたいと思うママたちが県外にも増えていったらいい。ママたちがプロフェッショナルになって自分に自信を持っている姿を子どもに見せてほしい」と話した。
(嶋岡すみれ)
3期生に応募する人は12月18日に沖縄市中央のLagoon Kozaで開催される説明会への出席が必要。午前10時半~午後0時半まで。説明会への申し込み締め切りは12月16日。申し込みはホームページmomforstar.jpから。