社会

沖縄の暴力団抗争、指名手配の男は今どこに…組幹部「恐らく、生きていないだろう」 殉職警官33回忌

慰霊式で黙とうをする遺族や県警幹部、参列者ら=23日、沖縄署

 1990年の第6次暴力団抗争のさなかに、凶弾に倒れ殉職した沖縄県警の比嘉正雄警部=当時(43)=と拝根正吉警部補=当時(42)=の33回忌慰霊式が23日、沖縄署の慰霊碑前で開かれた。遺族をはじめ、県警幹部や県警OBの日高清晴元刑事部長ら約80人が参列した。鎌谷陽之県警本部長は「暴力団壊滅に向け職務にまい進するとともに、犯罪被害から県民を守るという責務を全うし、県民の期待と信頼に応えていくことを固くお誓い申し上げる」と式辞を述べた。

 【当時の写真】旭琉会第6次抗争とは

 90年に旭琉会の内部抗争に伴い発生した抗争事件は、一般市民を巻き込み死者7人負傷者13人を出す惨事となった。県警は2警官殺害に関与したとして、殺人容疑で全国指名手配の又吉建男容疑者(73)の行方を追うとともに、事件の全容解明に向け捜査を継続している。又吉容疑者を巡っては、すでに死亡しているとの見方が強まっている。琉球新報の取材に応じた指定暴力団旭琉会幹部は「数十年前に又吉はがんに冒されたと聞いた。恐らく、今は生きていないだろう」と語った。

 県警組織犯罪対策課によると、県内には指定暴力団旭琉会(永山克博代表)の下、2次団体の20一家を有し、構成員は2022年10月末現在で約230人に上る。最大で構成員約1300人がいた91年に比べ大幅に体制は縮小し今年、2次団体の2つの一家が解散した。

 一方、県警が主要団体と目する一家3団体には、今年に入り10代~30代の構成員10人が少なくとも加入していて、市街地のみならず、マリンレジャーなどの観光業にも影響を及ぼし、活発な動きもみられる。県警は引き続き、暴力団の情報収集に努め、取り締まりを徹底するとしている。

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