PFAS血中濃度などの疫学調査「国や沖縄県が実施を」 市民団体が県に要請 基地立ち入り調査も求める


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 人体に有害とされる有機フッ素化合物(PFAS)が米軍基地周辺から高い値で検出されている問題で、「有機フッ素化合物(PFAS)汚染から市民の生命を守る連絡会」は24日、国、沖縄県による血中濃度検査を含む疫学・環境調査の実施、汚染源を特定するための米軍基地立ち入り調査と浄化の実施などを県に要請した。

 連絡会は、基準を厳格化する意向を示している米国環境保護庁の動きを踏まえた法的規制を国に働き掛けること、北谷浄水場の取水源を北部ダムとすることも求めた。また、県独自の臨床医向けガイダンスを策定するよう求めた。下水処理施設の汚泥を使った有機肥料を介して汚染が拡大している可能性も指摘した。

 連絡会は25日、東京の参議院議員会館で院内集会を開くほか、外国特派員協会でPFAS汚染に関する報告を行う。

(安里周悟)