サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本が勝てば決勝トーナメント進出が大きく近づいたコスタリカ戦が行われた27日夜、県内各地で多くのサポーターが試合を見守った。敗戦に厳しい声もあったが、多くが「応援を続ける」と次戦に望みを託した。
那覇市牧志のフットボールカフェ「カンプノウ」には約50人が集まり、日本の勝利を願ったが、ワンチャンスをものにされ、まさかの黒星。強豪ドイツを撃破した次の試合でもあり、試合終了のホイッスルが鳴ると会場には落胆の空気が広がり、タオルで顔を押さえる姿もあった。
攻勢に沸いた会場だったが、後半にゴールを決められると無言に。その後、たびたびコスタリカゴールに迫る様子に、得点を祈って手を合わせる人もいた。だが決定的な一本は繰り出せず。ため息や落胆の声が漏れた。
終了後、市内から訪れた平野貴大さん(42)は「もったいなかった。ドイツ戦で逆転できたから変なゆとりがあったのでは」と厳しい評価。浦添市から訪れた新里大河さん(27)は「勝てると思って来た。次も可能性はある。応援し続けたい」と、悔しさをにじませながらも次戦の勝利を信じて店を後にした。 (武井悠)
【関連記事】