比嘉一貴がゴルフ賞金王 沖縄県勢で2人目「できると信じてやってきた」


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賞金王が確定し、ボードを掲げて笑顔を見せる比嘉一貴=27日、高知県芸西村のKochi黒潮カントリークラブ(小川昌宏撮影)

 沖縄県うるま市出身で男子ゴルフの比嘉一貴(27)=本部高―東北福祉大出=が27日、初の日本ツアー賞金王に決まった。高知県芸西村のKochi黒潮CCで行われたカシオ・ワールドオープンで37位となって今季の獲得賞金を1億8004万円余りに伸ばし、最終戦の日本シリーズJTカップで逆転される可能性がなくなった。

  男子の沖縄県勢では17年に戴冠した宮里優作に続き2人目の快挙となった。

 大学4年時の2017年にプロに転向した。158センチと小柄ながら、精度の高いアイアンショットを武器に19年にツアー初優勝。21年に1勝、今季は最多4勝を挙げた。

 日本選手の賞金王獲得は19年の今平周吾以来。

 大会最終日、24位で出た比嘉は4バーディー、3ボギーで苦しい試合運びになったが、一つスコアを伸ばして通算12アンダーで試合を終えた。賞金2位で追い掛ける星野陸也が8位となり逆転の可能性が消えたため、残り1試合を待たずにタイトル獲得が決まった。  比嘉は「賞金王は夢、目標として、できると信じてやってきた。来週も試合が残っていて実感が湧かないけど、肩の荷が下りて、ほっとしている」と語った。 (謝花史哲)

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