[推しポイント]沖縄の文化楽しく描く
この漫画は物語の面白さと同時に、沖縄の文化や習慣が楽しく描かれています。時代の流れやコロナ禍で少なくなったおじぃ、おばぁとの温かなつながりも感じさせてくれます。
最近は「図書館離れ」とも言われますが、この作品を入り口に、自分が楽しく読める本に出合ってほしい。そんな思いで選んだ一冊です。
(井上美紀・県立真和志高校)
[あらすじ]女子高生 ユタと魂探す
沖縄に引っ越してきた少年・佐藤凪は、霊に取りつかれたことをきっかけに、母の知り合いのユタを探すことに。そこで女子高校生でユタの新垣黒子と出会う。
2人は失った「マブヤー」(魂)を探し始め、ストーリーが展開される。作者は真和志高校の卒業生。沖縄の文化や食のほか、身近な方言も紹介されている。
若者の活字離れ、読書離れが指摘されて久しい。学校からは「図書館離れ」に嘆く司書の声が聞こえる。読書活動推進を目的に、新企画「司書の推し本」では、子どもたちに読んでもらいたい「推し本」を、学校図書館の司書に紹介してもらう。