松くい虫「防除費支援を」久米島町長、県に要請


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
要請書を崎原盛光農林水産部長(左から3人目)に手渡す桃原秀雄久米島町長(同2人目)=30日、県庁

 桃原秀雄久米島町長は30日、県庁を訪れ、松くい虫による枯れ松処理と防除の支援についての要請書を崎原盛光農林水産部長に手渡した。

 同町では昨年9月に初めて松くい虫による枯れ松が40~50本確認され、その後被害が拡大している。国指定天然記念物「五枝(ごえ)の松」やナガタケ松並木など重要な松につては、防除対策などの効果もあり、いまのところ目立った被害は確認されていない。

 今後も町内で伐倒駆除や薬剤による予防を実施する予定だとして、桃原町長は「マツ材線虫病防除に関する知見や防除費用の継続的な支援をお願いしたい」と話した。

 崎原部長は「久米島町には観光資源としても重要なマツがあるので、万全な防除対策の実施が重要だと考えている」と話し、12月1日に久米島町民を対象に松くい虫のメカニズムや防除対策などについての説明会を開くことを報告した。 (與那覇智早)