「回復の動き」沖縄の10月景気 建設・観光が好調 りゅうぎん総研


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 りゅうぎん総合研究所(伊東和美社長)は11月30日、10月の沖縄県内景気動向を発表した。建設や観光の指標が持ち直していることから、県内景気の総合判断を「回復の動きがみられる」とし、3カ月ぶりに上方修正した。

 【消費】百貨店売上高は前年に実施したキャンペーンの反動減などで前年同月を0・3%下回った。スーパー売上高(全店ベース)は同2・7%増。ヒアリングでは、物価上昇に先行きの不透明感はあるものの、消費マインドに与える影響は限定的という声もある。

 【建設】建設受注額は前年同月比51・8%増で、公共、民間ともに伸びた。資材価格が高止まりする中、売上高は鋼材が速報値で同16%増、木材は同9・3%減だった。

 【観光】10月の国内の入域観光客数は2019年を上回り、全国旅行支援の後押しもあって県内主要ホテルの稼働率、売上高、宿泊収入は11カ月連続で、観光施設の入場者数は8カ月連続で前年を上回った。ゴルフ場も入場者数、売上高ともに前年同月比で増加した。

(當山幸都)