世名城字誌が完成 自治会が7年かけ編集 八重瀬町・沖縄


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
世名城字誌編集委員の皆さんと(前列左から2人目)浦崎栄徳編集委員長=11月15日、八重瀬町世名城公民館

 【八重瀬】八重瀬町世名城自治会(野原正也会長)は11月15日、7年の歳月をかけて編集した「世名城字誌」が完成し、披露した。A4版カラーグラビアを含む11章の項目に、資料編を入れて548ページの読み応えのある字誌となった。

 浦崎栄徳編集委員長は、できるだけ写真を多く入れ文字も読みやすく大きくしたと説明し「序章で『位置と自然』とし考古学の知見を入れ、1章で『村の発祥』を入れたのは他地区字誌にはないと思う。第5章『民俗文化』は57ページと大きく取り上げた。地域には拝所や御嶽が多く由来についてかなり詳しく調べて記載した」と述べた。

 500冊発行し、制作費460万円のうち、世名城出身で拓南製鐵の古波津昇会長から個人の立場で300万円の高額寄付があった。そのおかげで字の人たちには1200円で提供し、字民以外の希望者には1冊2千円で販売。問い合わせは世名城公民館、電話098(998)2301。
 (喜屋武幸弘通信員)