「雄鼓流 宮太鼓の会」の宮雄二会主が8月、同会の二代目家元を襲名した。二代目襲名の報告と杉本春江新教師の免状授与式を兼ねた集まりが11月、豊見城市の道場で行われた。長年会の活動を支えてきた9人に感謝状が、雄二新家元より手渡された。
宮太鼓の会は1997年に発足し、初代家元を雄二の父・宮義雄が務めた。2006年に初代家元が亡くなった際、1999年に会主に就任していた雄二に二代目襲名の機会があったが、雄二は「まだ技量が追いついていない」と固辞し、このほどの襲名となった。今後は「琉球舞踊地謡太鼓研究所」を会名と共に掲げ、舞踊地謡としての太鼓に力を入れていくという。
雄二は「自身に重圧をかけて、稽古の質を高め、技術を磨いてきた。舞踊地謡として一つ一つの踊りの所作が引き立ち、踊りやすい太鼓を打てるように研さんを続けたい。人を喜ばせることに芸を生かしたい」と話した。
新教師の杉本は「先生の求めるハードルは高いが、できたときに達成感がある。踊り手が喜ぶ太鼓を打ちたい」と語った。
感謝状は並里洋子、上原順子、松田ナヲ子、山城文子、上原進、當山ルミ子、宮城孝子、赤嶺美智子、上原ヒロ子に贈られた。
(藤村謙吾)