差別的言動(ヘイトスピーチ)を無くすための活動に取り組む市民団体「沖縄カウンターズ」は9、10の両日、糸満市の新川(みーがー)区公民館(新川区コミュニティーセンター)で沖縄に対するインターネット上のヘイトスピーチを紙に印刷し展示する企画展を開催した。
会場にはヘイトスピーチが個人や社会に与える影響を説明したパネル展示のほか、ネット上に上がった「沖縄の反日土人ども気持ち悪い」「沖縄県民は反米反日」などといった、沖縄や沖縄の人々に対するヘイトスピーチを壁一面に展示した。
沖縄カウンターズの関係者は県が年度内の制定を目指す「県差別のない人権尊重社会づくり条例(仮称)」について、県民に意見を募っており、展示を通じて「知ってもらう機会にしよう」と企画。2日間で想定を上回る113人が来場した。
南風原町から訪れた男性(58)は展示について「沖縄に対する差別の可視化は大きいと思った」と語った。同団体が企画展を開くのは3回目。糸満市議や新川区の自治会などから提案があり、那覇市以外では初開催となった。 (武井悠)