沖縄コロナ「拡大初期」に相当 病床使用31%、感染834人、入院209人 (12月15日朝まとめ)


この記事を書いた人 Avatar photo 山城 祐樹

 県は14日、新たに834人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。入院患者は209人で病床使用率は31・3%となり、警戒レベル判断指標のレベル1「感染小康期(病床使用率30%以下)」からレベル2「感染拡大初期(同50%以下)」相当となった。

 県全体の警戒レベルは、保健医療の負荷や社会活動の影響も含めて総合的に判断するためレベル1を維持するという。

 入院患者の増加は、自宅療養や入所施設からの搬送だけでなく、医療機関の感染対策をすり抜けるような院内感染の散発も影響している。治療に当たる医療従事者の休職者数も200人を超える日々が続いており、医療への負荷が少しずつ増えている。

 県対策本部では同日から入院調整がより難しくなってきたため、18日から入院待機ステーションの受け入れ枠を20人から25人に増やすという。

 新規感染者数の年代別では10代が最多の140人で、続いて40代139人、30代129人、20代122人、50代が91人などとなっている。

 圏域別の病床使用率は本島34・3%、宮古4・5%、八重山33・3%だった。

 県は同日、県衛生環境研究所によるゲノム解析の結果、オミクロン株の亜系統である変異株「BF・25」が県内で初めて確認されたと発表した。
 (嘉陽拓也)