有機フッ素化合物(PFAS)が米軍基地周辺から高い値で検出されている問題で、沖縄県環境部は16日、宜野湾市立普天間第二小を含む普天間飛行場周辺3地点、嘉手納基地周辺1地点、比較対照するために基地周辺以外1地点の計5地点から9、12の両日に土壌を採取した。県議会土木環境委員会で明らかにした。早ければ2023年1月下旬にも分析を終え、市町村と調整した上で2月以降に結果を明らかにする見込み。
風評被害を防ぐためとして土壌採取地点は非公表。普天間第二小については、住民団体が22年8月に独自に調査していることや宜野湾市からも要請されたことなどを考慮して明らかにした。
測定は20年に普天間飛行場で発生した泡消火剤流出事故の際に用いた方法で行い、分析結果を比較する。
県は16年度、全県で河川、湧水、井戸水の調査を行い、17年度からは夏と冬に基地周辺で調査を続けている。また、22年度は普天間飛行場周辺でボーリング調査を行い、土質などを調査し、地下水の変動を測定するための機器を設置した。23年度は全県で水質・土壌調査を行う計画。
(安里周悟)