普天間飛行場周辺の子どもたちの「安全・安心な環境実現を」 全国1788自治体へ陳情 保護者団体「#コドソラ」


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「全国の人たちに普天間の状況を知ってほしい」と話す与那城千恵美さん(左から2人目)と「#コドソラ」のメンバーら=16日、県庁記者クラブ

 普天間第二小、普天間小、緑ヶ丘保育園の保護者らでつくる「#コドソラ」は16日、普天間飛行場周辺の子どもたちの安全の保障を求め、全国1788の都道府県や市町村議会に陳情を送った。国と衆参両院への意見書の提出を呼びかけている。

 陳情は(1)学校上空の飛行禁止(2)政府、沖縄県、宜野湾市の責任で普天間第二小内の土壌調査の実施とPFAS汚染特定箇所の土壌の入れ替え(3)普天間の子どもたちを取り巻く空・土・水の安全を保障する―の3点。「普天間の子どもたちが、日本の他の地域の子どもたちと同じように安全・安心に暮らせる環境を実現していくため、共に声を上げていただきたい」と訴えている。

 16日に県庁で会見した宮城智子さんは、国に4回直接要請しても変わらない現状を踏まえ、「全国の皆さんが力になってくれたら」と期待を込めた。与那城千恵美さんは「全国の方々は学校にシェルターがあることや庭で遊べないことを知らないと思う」と話し、現状を知ってほしいと呼びかけた。

 同会は「ことりフェス~お空を飛ぶのは小鳥さんだけがいいな」を24日午後2時から宜野湾市立中央公民館で開く。ゲストに古謝美佐子さん、むぎ(猫)、まーちゃん(小波津正光)さんを迎える。

(中村万里子)