海の駅「あやはし館」入居事業者の電気・水道料1124万円をうるま市が立て替え 前指定管理者と訴訟、市は入居許可せず


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海の駅あやはし館=9月9日、うるま市与那城

 【うるま】沖縄県うるま市与那城の海の駅あやはし館の前指定管理者の出雲会館沖縄が、市による指定管理の取り消しを不服として訴訟を起こした件で、同館の入居事業者が使用した電気料と水道料の計約1124万円を、市が一時的に立て替えていることが明らかになった。16日、市議会12月定例会で伊波洋市議の一般質問に答えた。

 市は事業者には入居の許可をせず、電気水道料を支払い続けている。現状について「許認可については前指定管理者の権限であったため、市による許認可は行っていない」と答弁した。

 市によると、市は7事業者の入居を把握している。今後、事業者からの立て替え分の回収について「顧問弁護士の助言を踏まえ個別に対応する」としている。

 関係者によると、事業者のテナント料まで含めると市の損失分は2千万円以上に上るとみられる。
 (古川峻)

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