鈴木嘉吉氏死去 首里城正殿跡の発掘、復元に関わる


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鈴木 嘉吉氏

 古代の寺院建築の専門家で、奈良国立文化財研究所(現・奈良文化財研究所)元所長の鈴木嘉吉(すずき・かきち)氏が16日、死去した。93歳。東京都出身。

 東京で空襲に遭い、焼け野原を前に「これからは建築」と東京大に入学、学生時代は民家を研究していたが、1952年に発足したばかりの現在の奈良文化財研究所に入り、古寺の修理や発掘に携わるようになった。

 文化庁在籍時には、米統治下だった沖縄へ通い、戦火で焼失した首里城の正殿跡などを発掘、復元事業にも関わった。

 86年から94年まで奈良国立文化財研究所長を務めた。薬師寺の金堂や東塔、平城宮朱雀門、興福寺中金堂など復元や修理に関わった。2019年に日本建築学会大賞を受賞。著書に「古代寺院建築の研究」など多数。
(共同通信)