「市民のために働いていきたい」古謝氏が那覇市副市長に就任 任期は26年12月までの4年間


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職員にあいさつを述べる古謝玄太氏=21日、那覇市役所

 自民党公認で7月の参院選に出馬した元総務官僚の古謝玄太氏(39)が21日、那覇市の副市長に就任した。古謝氏は職員に向けて「生まれ育った那覇市の副市長という重責を担わせてもらうことになり身が引き締まる思いだ。国、県、市町村それぞれの役割があるが、市町村は市民にとって最も身近な存在だ。『志は高く、腰は低く』という言葉を胸に、市民のために、市民と共に働いていきたい」と抱負を述べた。

 同日午前、市役所で知念覚市長から辞令を交付された。市によると、記録が確認できる範囲では史上最年少の副市長という。任期は2026年12月20日までの4年間。

 辞令交付の後、報道各社の取材に応じた古謝氏は「沖縄に帰ってきたのは自分の経験や人脈が沖縄の発展に役立つと思ったからだ。その原点に立ち返り、那覇市の副市長という立場でも取り組めるのではないかと引き受けた」と述べた。

 那覇市の課題について「沖縄県全体では人口が伸びているが、那覇市は減っている。働きやすく住みやすいまちづくりをしたい。県庁所在地として沖縄全体を引っ張る発展の中心地にならないといけない」とした。国とのパイプをどう強化できるかという質問には「各省庁に知人がいるので非常に話がしやすいのではないか」と述べた。

 市議会で副市長人事の議案が可決された際、市議から「責任を持って任期を務め、途中で辞任しない」ように要望されたことについては、「何年後にどうなっているのかは正直分からない。しっかりと目の前の仕事に集中する」と述べるにとどめた。

(伊佐尚記)