タクシー値上げ申請 離島地区、改定なら7年ぶり


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タクシー(イメージ)

 沖縄総合事務局は23日、宮古、石垣などの沖縄本島以外の島しょ地区のタクシー運賃について、事業者から改定申請があったと発表した。認可が下りれば、消費税増税による影響を除き、7年ぶりの値上げとなる。

 14日に1社から申請があった。コロナ禍の影響や物価高騰による経営基盤の立て直し、乗務員の待遇改善を図ることなどを理由としている。

 申請後3カ月間を申請受け付け期間とする。他社からも申請があり、車両数の合計が該当する地区の法人事業者全体の車両の7割に達した場合、3カ月を待たずに運賃改定の審査が行われる。来年の9月中旬頃に値上げ金額が公示され、10月中旬頃に値上げが実施される予定という。

 申請内容は、初乗り料金を普通車470円(1・167キロメートル)から同550円(1・139キロメートル)へ、加算は60円(336メートル)から70円(334メートル)とし、改定率は17・9%。レンタカーの増加で島しょ部でも渋滞が発生しているとして、時速10キロ以下の時に時間に応じて料金が加算される時間距離併用運賃の導入も申請した。値上げ額は今後、申請事業者の収益や原価を考慮し、正式に決定する。 (與那覇智早)